はじめまして。ユカシカド副社長兼CTOの寺田です。 お酒と相撲と猫とラーメンが大好きです。あと、もうすぐ9ヶ月になる娘ちゃんが可愛すぎて毎日倒れそうです。
今年の4月に栄養検査サービス VitaNote (ビタノート) というサービスをリリースして5ヶ月ほど経ちました。 サービスの実現に至るまでには信じられないくらいたくさんの細かな話を積み上げてきました。
そんなVitaNoteは、「これまでにないサービス」いうことそのものが特徴のひとつではあるのですが、「栄養検査サービスのあるべき姿」について日々試行錯誤している上で、 現時点ではお伝えしきれていない細かい特徴について紹介したいと思います。
VitaNoteについて
一言でVitaNoteの説明をすると
「自宅で採尿した尿を郵送すると、どの栄養がどのくらい足りているのか・いないのかがわかる栄養検査サービス」です。
すいません。一言スキルが低くて一言になりませんでした。
お時間がある方はこちらの動画をご覧いただければと思います。
サービスリリース以降、おかげさまで多くの方にご利用いただいており、また思いもよらない多くの業界からご関心もお寄せいただきました。
当社も続々と仲間が増えており、VitaNoteというサービスはリリース以降もより良いユーザー体験のために日々改善し続けています。
VitaNoteの検査結果はいつの食事を反映しているのか
こちらはよくお問合せいただく内容でFAQにも掲載しているのですが、回答としては「採尿日の直前3日間の食事を反映している」ということになります。
これはどうしてわかったのかというと、地道に食事記録と検査結果を比較するというのをひたすら続けてわかりました。
なので、VitaNoteをご利用いただくのに「どのタイミングに採尿するのか?」ということについては、「いつの食事の結果を見てみたいか?」に置き換えてご判断いただければと思います。
ちなみに、私の場合はまずは普段の食生活がどうなのかを知りたかったので、
「これが自分の平均的な3日間だ」と思える時に
検査 ===> 結果を見て少し食生活を変えて再度検査
というのを定期的に繰り返しています。
検査結果にある”目標値”について
※ 葉酸・カルシウム・カリウムが不足しがちな寺田の検査結果
既に検査を終えて結果をご覧になったことがある方はご存知だと思いますが、VitaNoteではカラダの栄養状態について"目標値"に対しての過不足を評価できるようになっています。
この目標値はどのように決まっているのか簡単に説明したいと思います。
日本人の食事摂取基準
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html
いうものがあります。これは厚生労働省が栄養不足や過剰摂取による健康障害の予防を目的として定めたものです。
日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要の冒頭に
「日本人の食事摂取基準は、健康増進法(平成14年法律第103号)第30条の2に基づき厚生労働大臣が定めるものとされ、国民の健康の保持・増進を図る上で摂取することが望ましいエネルギー及び栄養素の量の基準を示すものである」
とあります。
この食事摂取基準は国内で幅広く利用されており、公共性の高い施設での給食の献立や、一般に販売されているサプリメントの開発で必ず参考にされているマストアイテムと言えるでしょう。
目標値の個人差について
VitaNoteではパーソナライズされた目標値を使用しています。
必要な栄養量が大人と子供違うように、 日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要ではそれぞれの栄養素の必要となる量について、
性別ごと・年齢ごとの
- 平均的な体格
- 平均的な1日の活動状況
を元に算出され定められています。
なので、厳密にいうと平均的な体格からはずれたり、すごくアクティブな生活を送る人とそうではない人とでその量が変わってくるわけですが、摂取基準の利便性のためか性別・年齢ごとに簡略化された基準が表となって掲載されています。
実際には関連資料には簡略化される前の詳しい計算方法や考え方などが公開されており、VitaNoteの目標値設定のベースとなっています。
さて、VitaNoteでは検査開始前に検査プロフィールとして性別・身長・体重や妊婦or授乳婦、直近の運動内容・時間などを入力していただくのですが、これらを元に計算しその人の状況に合わせた目標値を作成しています。
私自身は今となっては成長するのは体重だけ(あまり成長させたくない!)ですが、その時の状況に合わせた目標値に対して栄養の過不足がわかるというのもVitaNoteの特徴のひとつとなります。
これからもVitaNoteの挑戦は続きます
今日では食生活の問題が将来的に生活習慣病などのリスクにつながることや、トレーニング時には食事計画が重要であることが周知されつつありますが、
食生活を簡単にチェックできるのか?
ということに対しては依然としてハードルが高いの現実でした。
そこでユカシカドは、全ての人々が自身の栄養状態を知り食生活の改善につなげることができるようにVitaNoteを開発しました。
「食事と栄養」「食事とカラダ」の関係について理解するにはまだまだ多くの課題があり、VitaNoteがさらに多くの人のお役に立てるようにユカシカドは今後も研鑽を積んでまいります。